「あじさいの会」の力

                        伊丹市精神障がい者家族会

                監事(元兵庫県議) 中田香子

 

 精神障がい者家族会の役割はどこに有るのでしょう。「あじさいの会」との長いおつきあいから見えてきたことを私なりに整理をしてみました。

 自らは病気の自覚がない、精神を病んだ家族をかかえていることはどれほどつらいことだろう。逃げられない、他人に話せない(話しても解ってもらえない)、家族の崩壊、地域で孤立その他・・・・親もうつ状態と云う人も少なくありません。

 このような状況に置かれている家族を支える役割が家族会には課されていると思います。以下、大まかですが、3点に分けて現在の活動を考えてみます。

1. 家族の気力の回復

  万策尽きて疲れ果てておられる人に気力を取り戻してもらうためには、同じ悩みを共有しても

  らえ、受け入れてもらえたとの安心感が必要です。これは家族会でなければ果たせません。

  「あじさいの会」では、会の度毎に最近の状況や悩み、苦しみなどを話す時間を取り、時には

  良かった事、嬉しかった事も話されます。新しく入会された会員さんの表情が少しずつ柔らか

  くなり、時には笑顔も見られるようになります。少しずつ持てる力を回復されているのでしょ

  う。

  薬の事、医療機関や福祉施策、年金の事などなど相互に実体験の中からの話も出てきます。

  1人で悩んでいては得られない情報も元気づけてくれる材料となっています。

2.学習

  専門家(精神科医、精神保健福祉士他)の講演会や精神を病む人を受容する、共感するノーハ

  ウなどの学習の場への参加も「あじさいの会」は熱心です。参加した人が会議の場で報告され

  る場もあり、家族として必要な知識も得られます。

3.運動体として

  保健・福祉・医療などの公的制度の不十分な点や要望を市・県・国他へ訴えてゆくことも必要

  なことでしょう。障がい者共通の事項(身体・知的・精神)は三障がいで連携した取り組みを

  行い、精神独自の事は上部(県・国の家族会)団体と連携しつつ取り組みを行っています。

 

 家族を支えることを主としての「あじさいの会」の活動が始まって早10年が経過し、立派に成長をされました。監事役から会員の皆様に表彰状を贈りたい思いです。これからも力を出し合い家族会活動を充実させてまいりましょう。